空き家の体験談 空き家の活用

【体験談】空き家を活用するアイデアを知るキッカケとなったエピソード

こんにちは、空き家ZERO運営者のシモシです。

 

この記事では、僕が「空き家を活用しよう」と思うキッカケとなったエピソードをお話しします。

 

実体験をリアルにお話ししていますので、空き家を放置するとどうなるのかや、他の空き家所有者の人は、空き家に対してどんな想いが有るのかも知る事ができるかと思います。

 

こんな人におすすめの内容です

  • 今現在、実家や相続した空き家があって、どうするか方針が決まっていない方
  • 空き家を活用したいけど、どの様に活用すれば良いかイメージが湧かない方
  • 空き家になっているけど、仕事や私生活が忙しくて手つかずのままで放置している方

 

 

キッカケは、居酒屋で飲んでいたときに何気なく言われた「空き家に住んでみない?」

あれはこれから夏に差し掛かるという6月のじと~っとした蒸し暑い夜の日のこと。

 

嫁さんと結婚してまだ1年経っていない時期に、ひょんなキッカケで嫁さんのお父さんと、お父さんの飲み仲間の人達と一緒に焼き鳥屋さんで飲む機会がありました。

 

皆お酒が強い人ばかり。。。

 

僕と嫁さんが焼き鳥屋に着く頃には、先に飲み始めていた嫁さんのお父さんと飲み仲間の人達は大分出来上がっている状態でした。

 

「嫁さんとはどんな出逢いで、どこを好きになったの?」
「新婚生活、楽しんでる?」

 

嫁さんと出会った馴れ染め話から、新婚生活の話、世間話などをしながら楽しく飲んでいました。

 

飲み始めてから1時間くらい経った頃ですかね。

 

新婚生活の話しをしていたときに、「今は二人ともどこに住んでいるの?」と、とても優しそうな表情で、顔を真っ赤にさせているSさんに話しかけられました。

 

僕は「家賃6万円のアパートで楽しく暮らしていますよ!」と答えました。

 

Sさんは続けて、「毎月家賃6万円は大変でしょ?物価も高くなっているし、将来子育てでもお金が必要になるからね。」

 

Sさん達にそう言われ、「確かになぁ~。毎月6万円の出費はしんどいなぁ~。」とつぶやきました。

 

僕は工場の交代勤務の仕事をしていますが、交代勤務手当や残業代を含めても毎月の手取りは24万円程度。

 

嫁さんは精神的にも肉体的にも弱い人で、フルタイムの正社員の仕事ができないです。なので、今は100円ショップのパートタイムをしています。

 

嫁さんの手取りは8~9万円程度ですが、嫁さんの携帯代、化粧品などの日用品代、お小遣いなどを差し引くと、家に入れられるお金は2万5千円程で、二人合わせても毎月26万円程。

 

毎月26万円程の収入に対して、アパートの家賃、通信費、食費、光熱費などを差し引くと、手元に残るのは2~3万円程しか残りません。

 

また、車の維持費の車検、自動車税、スタッドレスタイヤの購入など、突発的に出費が重なるとあっという間に赤字家計になってしまうことには常に頭を悩ませていました。

 

『出費をもう少し減らすか、収入を上げないと身動きが取れない。休日にバイトをするか、家賃の安いアパートにでも引っ越さないと、今後もっと厳しくなるな・・・。』そう頭をよぎっていたとき、Sさんがふと驚きの話をしてくれました。

 

Sさん:「うちの実家が空き家になっているんだけど、そこに住まない?家賃1万円で良いよ!!」

 

僕&嫁さん「!?」

 

最初は酔った勢いでの冗談かと思っていました。

 

僕「家賃1万円は大変有り難いですけど、そんなの申し訳ないですよ!」
どう返答すべきなのかわからず、この様な返答しかできませんでした(汗)

 

すると、お酒を飲んでいないSさんの奥さんが続けて話してくれました。

 

Sさんの奥さん「私たちは普段、名古屋の方で生活しているから、実家の手入れがなかなかできないんですよ。将来またこっちの方に戻ってから住もうと思っているんだけど、それまではだれも住まない空き家になっているんです。

家って、誰も住んでいないと空気の入れ換えやメンテナンスをしないからどんどん悪くなっていくんです。だから、誰かに住んでもらったほうが実家の家のためにもありがたいの。」

 

Sさん「家賃1万円と、水道・光熱費の分だけ支払ってくれたら、実家の空き家は好きな様に使ってもらっても構わないよ。」

 

Sさんご夫婦のお話を聞いて、雷に撃たれた様な衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。

 

  • 空き家は賃貸物件にすることもできる
  • 人が住まない家は、どんどん悪くなっていく
  • 空き家にしないためにも、格安でも良いから誰かに貸したい人がいる
  • 空き家の賃貸は、アパートやマンションと異なり広い家と庭をまるごと使う事ができる

 

空き家は、綺麗にして住める状態にさえすれば、人にアパートの様に貸す事もできる。「空き家って、こんな使い方もできるんだ!」ってことを学んだ貴重な体験でした。

 

僕は嫁さんと相談をして、空き家を借りる方向で話を進めさせてもらうことにしました。

 

『もし、今回のお話しの空き家に住めれば毎月家賃が5万円も安くできる!しかもアパートよりも広い一戸建てで、庭も使える!バイトで月5万円を稼ごうと思ったらめちゃくちゃ大変だけど、空き家に住めればバイトをする必要もなくなる!!」

 

この時の僕は、お金の悩みからの突破口を見付けた感覚になり、期待に胸を膨らませていました。

 

飲み会から1週間後。早速Sさん夫婦とお話しをし、住む前に一度空き家の中を見せてもらうことになりました。

 

空き家の内部で絶句!!ホコリ、残置物、カビの匂いに絶望・・・

飲み会から約2週間後。Sさん夫婦と電話で話をし、空き家の内部を見せてもらうことができました。

 

空き家の鍵は隠し場所に隠されており、その鍵を手に、いざ空き家の中へ!!

 

「空き家といっても多少ホコリっぽくなっていて、1ヶ月間くらいみっちり掃除や片付けをすれば大丈夫だろう!!」そう思っていましたが、、、、甘かった・・・。

 

空き家の扉を開けた僕たち夫婦を待っていたのは、
絶望でした・・・

 

 

空き家の内部に入った瞬間、空気が一気に変わりました。まず襲ってきたのがカビとホコリの匂い。

 

「うっ!!臭い・・・」

 

玄関に入った瞬間、体中の細胞がホコリとカビに対して拒絶反応を示しているのを感じました。

 

恐る恐る廊下を進んで、廊下の左側に見えたのは和室。

 

和室には大量の物・物・物!!

 

そしてホコリにまみれた部屋が強烈に映り込みました。当初の予想を大幅に上回る状況にテンションが急激に下がっていく僕たち夫婦。自然と口数が少なくなります。

 

和室を少し見た後、次は廊下右側にある居間と台所が繋がった空間を見たのですが、、、、
ここが一番強烈でした・・・。

 

台所には、
異臭を放つ冷蔵庫。
賞味期限が15年以上前の調味料達。

 

そして、
床は広い範囲で黒くベタベタし、変な匂いがするダークマター達が付着していました。

 

シンクやガスコンロ周りもホコリと油汚れが酷い状況。

 

異臭を放つ冷蔵庫を恐る恐る開けると、そこはまさに別世界。

 

冷蔵庫を開けた瞬間に漂ってくる強烈な悪臭。強烈なのは匂いだけではありません。視覚的にも強烈で、様々な液体や、元々"個体だったであろう物"が冷蔵庫内にへばり付き、この世の地獄と化していました。

 

開けてはならないパンドラの箱を開けてしまったことを、ひたすら後悔・・・。
速やかにパンドラの箱を閉じます。

 

台所は全体的に油とホコリ、汚れまみれ。また、食器や戸棚は、ホコリなのかカビなのか良く分からない汚れが付着していました。シンク下の収納棚の扉はヒンジが壊れていて、扉が外れ、収納棚の中も案の定汚れまみれです。

 

そして、キッチンの棚の中には何年漬け込まれたのか分からない謎の真っ黒な漬物が瓶の中に眠っていました。あまりに不気味だったので、そっと棚の扉を閉じました。

 

台所と繋がっている居間は、台所の油と匂いを吸ったホコリがテーブルや椅子、床の絨毯、部屋の壁たちを覆い被さっていました。

 

床、テーブルの上にはやはり大量の物・物・物・・・。

 

台所があまりに強烈すぎた影響で、「まだなんとかなりそうかな」と思ってしまいましたが、それでも物の量とホコリなどによる汚れの量は凄まじい状況でした。

 

強烈すぎた台所と居間を後にし、廊下を更に奥へと進むと、廊下の右側にはトイレと風呂場が見えてきます。

 

トイレはホコリが多かったですが、他の部屋に比べたら意外にも綺麗な状態。ですが、風呂場は相当年季が入った風呂場で、鏡は壁から外れかけており、洗い場のタイルは所々剥がれていました。シャワーも壊れており、絶望的です。

 

バスタブは昭和時代のステンレス製のバスタブでしたが、当然汚れが付着していました。昔の風呂なので、外の給湯器も交換しないと使えない状態だと思われます。

 

「清掃しただけでは使えないだろうな。シャワーや給湯器、場合によってはバスタブも交換しないといけないかも・・・」と様々な考えが頭をよぎります。

 

風呂場の状況を見終えた後、廊下を更に進むと突き当たりにオシャレなガラス扉がありました。そのガラス扉を開けると見えたのは洋室です。

 

洋室はとても雰囲気が良い空間で、天井にはオシャレな照明。壁には洋風の間接照明が付いています。灯りを点けると淡いオレンジ色のろうそくの炎のような光を放ち、温かい色味で空間を彩る、そんなオシャレな照明類達でした。

 

洋風の戸棚にはワインやウィスキーを飲むのに使えそうなグラス達。

 

ガラス製のテーブルが部屋の中央に置かれており、壁際には布の生地で出来たソファーがあります。部屋の隅には、テレビに接続されたレーザーディスクカラオケまで付いていました。

 

まだこの家が空き家になる前は、この部屋は夜にお酒を楽しんだり、自宅カラオケを楽しむくつろぎの空間だったんだなと感じました。「もしこの空き家が使える様になったら、夜はこの部屋でお酒を飲みながらソファーでくつろぎたいなぁ」と一瞬思いましたが、現実は残酷です・・・。

 

この部屋も例外なく、ホコリと汚れまみれ。

 

絨毯もソファーも、軽く叩いただけでホコリの煙が舞い上がるほどの大量のホコリ。どれだけの数のダニが生息しているか考えただけでも恐ろしいです。当時は綺麗だったであろう、シャンデリアや洋風の戸棚とグラス類達は、汚れが付着して輝きを失っています。

 

洋風の部屋の廊下を挟んだ反対側には、物置代わりに使われていた部屋がありました。この部屋は、一面残置物だらけ。健康器具、美容器具、いただきもののタオル類、鍋やフライパン類、扇風機、普段使わない日用品などなど。

 

清掃する前に片付けだけで大変そうな印象でしたので、「この部屋はもし住むとしても手を付けない方が良いな」と感じました。

 

1Fの最後の部屋、廊下の突き当たりの奥にある和室。ここも酷い状況です。障子はほとんど破れており、昔ながらの砂壁は結露の影響でカビが生えており、カビていない壁でも軽く触れただけで砂壁がボロボロ崩壊する状況でした。

 

床には残置物が沢山あります。小さな子供用のおもちゃ、灰皿、使われていないストーブ、扇風機、火鉢などなど。。。そして、部屋上部の壁には、立派な装飾用のお皿や額に入った書物が並んでいましたが、これらもホコリまみれで悲惨な状況でした。

 

他にも、2階の寝室、2階のリビングなども見て回りましたが、2階の部屋も1階同様に長年蓄積したホコリと汚れ、そして残置物が多く、「すぐに住めるか?」と言われたらお世辞にもすぐには住めそうにない状態でした。

 

嫁さんはあまりの状況に、「Sさんご夫婦には申し訳ないけど、辞めておく?」と話してきました。僕も、この状態を住めるレベルまでにするには、相当の時間と労力が掛るからどうしようかと悩んでしまいました。

 

「一番汚れと残置物が酷い台所と居間を清掃するだけでも、2ヶ月くらいは掛りそうだなぁ。それに加えて、他の部屋の清掃、風呂を使える様にするリフォーム、雑草だらけの庭の草狩り、、、。半年以上掛かるかなぁ(困)。」とめちゃくちゃ悩みました。

 

 

家賃節約の為、空き家の清掃と片付けに挑戦!!

空き家の内見をしてから一週間、ひたすら考え悩み続けました。

 

家賃が1万円になれば生活が大分ラクになる。生活レベルを変えなければ、浮いた4万から5万円を毎月貯金できるようになりますし、たまにちょっとした贅沢をする事もできます。

 

この4万から5万円をバイトで稼ごうと思ったら、毎週休日返上で働かなければならないので、このインパクトはとてつもなく大きかった。

 

ですが、家賃1万円で住むにはまず、『住める様にする』必要があります。想像しただけでも気が遠くなるような労力が掛りそうでした。

 

ひたすら考え続けた結果、嫁さんと相談をして「なにもしないのも勿体ない!空き家に住める折角のチャンスだし挑戦してみよう!」と挑戦してみることにしました。

 

Sさんご夫婦にもお話しをし、住めるレベルにできたら貸して貰える様に交渉しました。

 

前回空き家の内見で見た時に必要だと思った掃除方法をYoutube先生を見て学び、ホームセンターや100円ショップで道具類を揃えました。

 

空き家の汚れで大変そうだったのは、台所の油汚れ。

 

壁の柱や木材、床と様々なところに油汚れが付着して焦げ茶色になっていましたので、この汚れを落とすのに役立つ「セスキ炭酸ソーダ」とスプレー、雑巾、ゴム手袋は真っ先に購入。

 

いざ、空き家清掃へ!!清掃開始から1ヶ月~2ヶ月目のメインは台所!!

掃除道具類達を引き連れ、空き家の内部に入ります。

 

「やっぱり臭い!!」

 

空き家に入る度にあの強烈な悪臭が部屋中を充満しています。

 

空気を入れ換える為、家中の扉を開け、換気扇を強にして動かすと、よどんだ空気が少しずつですが、綺麗になっていく感覚がありました。

 

まず最初に掃除しようと思った場所、それは、一番清掃と片付けが大変そうな台所です。

 

台所はこの家の悪臭と見た目両方に悪い影響を与えていたました。また、住むときに汚くて臭い台所で食べ物を扱うのは絶対嫌だったので、台所には時間と労力を掛けて作業にあたりました。

 

正直どこから手を付けていけば良いかわからないレベルで汚かったですが、台所はとにかく物が多く、物があるとそもそも掃除ができないなと感じ、まずは物をどけるところからスタートしました。

 

Sさんご夫婦には、不要な物はどけたり、明らかにゴミだという物は捨てても良いという許可を頂いていましたので、床に放置されていたフライパンと鍋は物置部屋に移動。

 

賞味期限が切れた醤油や調理酒などの調味料、サラダ油、インスタント食材などはゴミとして捨てました。また、冷蔵庫内にあるものもは既にダメになっているだけではなく、悪臭の原因にもなっていましたのでこれらも処分。

 

片付けを始めて1時間少々し、ようやく台所の床が見える様になりました。ですが、床が見える様になってからまたしてもショックを受けました。

 

それは、、、
「床の汚れが酷すぎる!!」というもの。

 

床の色が本来どんな色をしていたのかが全く想像ができないレベルで汚れていました。その汚れは厚い層となっており、これを落とすのは大仕事だなと一瞬で感じ取ります。

 

「この清掃、終わるのかな・・・。」不安になるレベルでしたが、なにもしないと始まらない。用意してきたバケツと雑巾、スプレー、セスキ炭酸ソーダを取り出し、清掃を行ないます。

 

セスキ炭酸ソーダを霧吹きに入れてスプレーし、雑巾で拭く。すると、あっという間に雑巾が真っ黒になり、雑巾からは悪臭が・・・。

 

バケツで雑巾を洗うと、水は一瞬で真っ黒になりました。セスキ炭酸ソーダの洗浄力の強さにも驚きましたが、この家の汚れにも同時に驚かされました。

 

床にセスキ炭酸ソーダをスプレー、汚れを浮かせてから雑巾で拭いて、またスプレー。これをひたすら繰り返すと、少しずつ本来の床の色が見えてきました。焦げ茶色になっていて、ベタベタしていた床は、本来の木の茶色になりました。

 

ですが、汚れが凄すぎる影響で、20㎝四方を綺麗にするだけで20分から30分位の時間が掛りました。「床一面を綺麗にするにはどれだけの時間が掛るんだ・・・。」と、心が折れそうになります。

 

初日は台所の床の物をどける作業と、冷蔵庫の物をどける作業、ゴミ捨てと、床を50㎝四方綺麗にしたところで作業を終えました。所要時間は5時間程。

 

本当に気が遠くなる作業でした。

 

空き家には休日中、なるべく早い時間から行くようにし、日中は掃除機を掛けたり、洗濯機を動かしたりし、暗くなってきたら騒音になる機器類は使わないよう、近隣住民の事を考えて拭き掃除メインで行なうようにしました。

 

なので必然的に、日中は和室や洋室を掃除機で清掃。日が暮れる頃には台所の床をセスキ炭酸ソーダで清掃というルーティンを行なうようになりました。

 

また、ひたすら掃除だけしているのもシンドイので、家で使っているAmazonのアレクサを持参。掃除中に音楽を流して作業するようにしました。掃除中に好きな音楽が流れている。これだけで大分モチベーションが上がりましたね!

 

清掃を始めて2ヶ月程経った頃には、台所の床のベタベタはなくなり、シンク周りも綺麗になり、戸棚のガラスも透明な輝きを取り戻し始めていました。冷蔵庫は使う予定はありませんが、悪臭の原因になるので冷蔵庫内の清掃を行ないました。

 

他にもシンク、ガスコンロ、換気扇周辺の清掃も終えていたので、最初に訪れた頃に比べると雰囲気が明るくなり、汚い台所から普通の古い台所へと変貌していました。強烈な嫌な匂いの方もほとんどなくなり、普通の家らしくなってきていました。

 

清掃3ヶ月~4ヶ月目!洋風の部屋・玄関・居間・和室・トイレの清掃

清掃1ヶ月目~2ヶ月目までは、台所をメインに作業していましたが、日中の掃除機や洗濯機を動かせる時間帯は、平行して玄関、廊下、居間、和室、洋室の掃除も行なっていました。

 

そのため、台所以外の場所も清掃3ヶ月目の時点で床や壁、天井のホコリは大分取り除くことができ、ホコリっぽさは大幅になくなった状態になっていました。

 

残っているのは拭き掃除!!

 

玄関清掃

この空き家の玄関は広めの玄関。下駄箱は立派な木でできており、1.5m位の横幅で、靴を収納する棚が4段あるタイプです。下駄箱の上部は物を置けるだけの広さがあり、時計と木の彫刻が置かれていました。掃除の際は、下駄箱も置物も一つずつ丁寧に拭いて掃除して行きました。

 

玄関扉は昔の日本家屋でよく見られる『引き戸(横にスライドして開けるタイプの扉)』でサザエさんの家の玄関みたいな感じです。引き戸のサッシやガラスには砂や土の汚れで白っぽくなっているので、こちらも拭き掃除で綺麗にしていきました。

 

台所に比べると玄関は範囲が狭く、頑固でしつこい油汚れもないので比較的掃除しやすかったです。玄関掃除が完了した頃には、見違える程に綺麗な玄関へと変貌し、玄関先までなら人を入れても問題ないレベルにまでなりました。

 

台所と繋がっている居間

台所と繋がっている居間は、テーブルの上にはガスコンロやモップ、手袋、タオルなどが置かれ、椅子には古くてボロボロの座布団が沢山置かれていました。

 

この居間にも物がとてつもなく沢山ありましたので、使わない物は物置部屋にどんどん運んでいきました。明らかにゴミだと思われる賞味期限が切れた食べ物や、空のペットボトル、缶などはゴミとして処分し、物を減らしたところで掃除機を掛けました。

 

絨毯が長い年月を掛けて汚れを大量に吸ってしまっているのと、劣化によってボロボロになってしまっていることもあり、この空き家に住む段階になってから絨毯は買い換えるつもりでいました。

 

居間の壁は砂壁のような造りの壁でしたので、軽く掃除機を掛けるだけに留めます。下手に拭き掃除などをすると、砂壁の場合は壁自体が剥がれるか、最悪の場合崩れてしまうので、身長に掃除機を掛けていきました。

 

 

和室清掃

玄関の次に着手したの和室。この部屋にはおばあちゃんの家によくある茶碗や湯飲みが置いてある戸棚、テレビ、介護用ベッドがあり、戸棚の上には、お孫さんからプレゼントされたであろう、おばあちゃんが描かれた絵や工作物が飾られていました。

 

介護用ベッドは場所を大きく取っており使う予定もないので、物置部屋に移動しました。介護用ベッドは居間の場所の1/3程の場所を専有していた為、居間からなくなると空間を広く感じるほどのインパクトがありました。

 

戸棚やテレビ、飾られてる絵や小物類を丁寧に拭いてあげると、ホコリと汚れでくすんでいた部屋から生活出来る"生きた部屋"へと生まれ変わりました。

 

オシャレな洋室清掃

個人的に雰囲気がとっても気に入っていたオシャレな洋室。この部屋の清掃に取り掛かった頃には季節は秋になっていました。窓を開けると涼しい風が吹き込み、虫の音色が外から聞こえます。

 

このオシャレな洋室も汚れがあらゆる所に付着していましたので、ここでも『セスキ炭酸ソーダ』を使用します。油汚れだけでなく、タバコのヤニ、長い年月を経て付着した汚れやガラスのくすみ、壁紙の汚れなど、様々な場面で大活躍してくれました。

 

洋室に飾られていた、人形ケースや皿、壺、グラス類が収納されている棚、シャンデリア、間接照明などをひとつずつ丁寧に拭いていきます。

 

ホコリと汚れにまみれて死んでいた空間が、清掃と片付けを通して徐々に息を吹き返していくのが目に見えて分かったため、モチベーションを高めながら作業する事ができました。

 

オシャレなシャンデリアと間接照明の汚れも綺麗に拭き取ったので、夜になったところで早速照明を点けてみました。すると、暖色系の暖かな光が綺麗になった部屋を包み込みます。予想したとおり、この部屋は夜になると、とてもオシャレで雰囲気が良く、ますます気に入ってしまいました。

 

1階奥の和室

1階奥の和室は、障子紙が所々破れていたり、北側の窓ガラス周辺の砂壁にカビが生えていたりと、結構な痛み具合でしたが、空き家に住むことになったとしても、直ぐに必要な部屋ではないと考え、障子紙の張り替えは住んでから実施しようと考えました。

 

砂壁のカビに対しては、ネットで調べたりYoutube先生を調べたりしたのですが、対処方が載っていなかったので最後まで分かりませんでした。

 

なので、薄めた漂白剤を目立たない場所に少し吹き付けて、カビが無くならないか試してみました。結果としては、薄いカビは消えましたが、濃い部分のカビは消えませんでした。

 

このカビに対しては、済む様になってから壁を一度綺麗に剥がして、新たに張り直す方針にしました。

 

それでも、床の残置物の整理、部屋中の掃除機掛けや、タンスや棚の拭き掃除を行なったら見違えるように綺麗になりました。

 

 

清掃5ヶ月目!!  1階部分は風呂以外綺麗になるが、悲劇が襲う・・・

季節はすっかり11月。日中でも冷たい風が吹くようになり、冬の訪れを感じる時期になりました。清掃作業を開始したのが6月後半頃でしたので、約5ヶ月が経過しています。

 

初めて空き家に訪れた時は、ホコリと汚れ・悪臭で酷い状況でしたが、この頃になるとホコリも汚れも悪臭もなくなり、部屋の床に腰を落として座ることもできますし、部屋の中でご飯を食べることもできる位綺麗になりました。

 

台所の古い食器棚と食器、キッチン台を新しい物に入れ替え、風呂場の湯沸かし器とシャワーも新しい物に入れ替えれば、来年春くらいからは住める!空き家への移住というゴールが見えてくるようになったタイミングでした。

 

突如悲劇が襲います・・・。

 

嫁さんが職場の上司のハラスメントにやられ、鬱病を発症してしまったのです。
(マジでこの上司・・・許せない!!)

 

鬱病になってしまった嫁さんからは笑顔も活気も気力もなくなってしまい、仕事も家事も手に付かなくなってしまいました。また、突然泣き出してしまったりと精神的に非常に不安定な状態でした。

 

我が家の緊急事態。空き家の掃除や引っ越しどころではなくなり、嫁さんのケアを最優先にする日々がはじまりました。

 

家の中に籠もっているのも精神衛生上良くないので、景色の良い場所に連れて行ったり、温泉に行って気分転換したり。時には、嫁さんがハマり始めていたK-POPグループのNEXZ(ネクスジ)やStrayKids(ストレイキッズ)の動画を一緒に観たり。

 

これまでの生活はガラッと変わっていったのです。

 

僕も過去に鬱病を経験したことがあるのですが、鬱病はすぐに良くなるものではなく、時間が掛る心の病気。

 

Sさんご夫婦の空き家に結構力を入れて綺麗にしていましたが、空き家を綺麗にして引っ越すには、嫁さんにかなり負担がかかってしまうので、今回は断念せざるを得ませんでした。

 

 

今回の空き家移住計画から学んだこと。そして僕が取る行動。

今回はSさんご夫婦から、「空き家のままにしておくと家が傷むから、誰かに格安でも住んで欲しい」というお話しを頂き、僕たち夫婦が綺麗にして住もうとしたケースのお話しでしたが、空き家の悩みについて調べていくと、様々な悩みを知る事ができました。

 

  • 空き家を相続したけど、遠くに住んでいて手が付けられないので誰かに譲りたい
  • 空き家処分に手間と労力を掛けたくないため、タダでもいいから誰かに譲りたい
  • 空き家がすでにボロボロで、修復するのが困難なので誰かに安く譲りたい
  • 今回のSさんご夫婦の様に、今は空き家を利用する予定がないけど将来的に使いたい。それまでの間、誰かに住んで欲しい

などなど・・・。

 

空き家に関する悩みは、日本全国でとても多くある事を知りました。

 

今回、Sさんご夫婦から空き家を借り、僕たち夫婦が住もうとしましたが、嫁さんの鬱病が完全に回復するにはまだまだ時間が掛りそうです。無理に引っ越しをして、急激に環境が変わるのはどうしても負担が掛ります。

 

安いアパートに引っ越すにしても、やはり環境が変わってしまってどうしても負担を掛けてしまう。

 

だけど、家賃6万円のアパートにこのまま暮らし続けるのも正直シンドイ・・・。

 

そこで考えたのが、「僕たち夫婦が空き家に住むのではなく、空き家を安く譲って貰い、その空き家を綺麗にして誰かに住んでもらうのはどうだろうか?」という考えです。

 

ネットで検索したり様々な本を読んでいると、実際、空き家を格安で手に入れてリフォームし、貸し出しているという人が居ました。

 

空き家を賃貸物件にして貸し出すことができれば、僕たち夫婦の副収入になるので、将来の事を考えるとこの方法はとても理想的な方法だと思いました。

 

また、
助かるのは僕たち夫婦だけではありません。

 

空き家を手放したい人から空き家を手に入れれば、空き家の処分に困っている人の助けになります。

 

そして、シングルマザーの様に経済的に厳しいけれど、子育ての事も考えると「戸建ての広い賃貸を安く借りたい」という人達の助けにもなる。

 

この活動は、空き家で悩んでいる人や経済的に厳しい人達、そして日本の空き家問題の助けにもなるという可能性があると確信しています。

 

また、今のご時世、物価高で家を1件建てるのに必要な金額も跳ね上がっています。10年前くらいなら3,000万円で建てられた家が、今では4,000万~5,000万必要になる位の価格上昇をしています。それに加え、銀行からの融資に掛る利息も、10年前に比べて大きく増えています。

 

昔は結婚してから一戸建てを建てて家族で住むのが当たり前でしたし、普通でした。ですが、今その"普通"を実現する為には、20代でローンを組んだとしても、ローンを払い終えるのが70代まで掛るという異常事態です。

 

定年退職後もローンを払い続け無いと支払いを終えられないという時代に突入しつつあるのです。

 

こうした、若い世代の人達の住居として、"空き家を活用する"という方法は、今後の日本にとってとても理にかなっている方法だと思いますし、今後どんどん増えていくのではないかと思っています。

 

僕はまだまだ活動を始めたばかりのひよっこですが、今後、空き家の問題についてもっと多くの事を学んだり経験し、嫁さんと社会に少しでも役立つ活動をしていくつもりです。

 

話が長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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